🧯消防設備ナビ← 記事を探す
消防設備ナビ › 点検・報告 › 独自解説
点検・報告 ・ 独自記事

スプリンクラー点検票|系統・試験場所・測定値を整理する

スプリンクラーの帳票では、異なる系統や試験条件の数値を混ぜないことが大切です。水源・ポンプ・区域・末端を同じ系統番号で結び、結果を説明できる記録にします。

消防設備ナビ編集 | 2026年10月25日 | 約4分

識別系統番号設備と帳票をつなぐ
測定位置と条件静圧・放水時を区別
不良部位を特定図面・写真と対応
この記事で押さえる流れ
  1. 01設備構成を整理
  2. 02区域別結果を集める
  3. 03該当欄へ転記
  4. 04数値と不良を照合

1. 帳票を開く前に系統を整理

設備方式、水源、加圧送水装置、流水検知装置、警戒区域、補助散水栓などの有無を一覧にします。複数のポンプや水槽がある建物では、どの区域をどの設備が担当するかを明確にします。

点検票のページ番号だけで記入先を覚えると、様式が改正された際に間違いやすくなります。水源、配管、ヘッド、起動装置、総合点検など、項目名で記録を対応させます。

2. 測定記録には場所と状態を入れる

記録する情報記入の考え方
試験点階、区域、試験弁・消火栓の番号
電源条件実施した常用・非常電源などの条件
圧力どの計器で、どの動作状態を測ったか
運転値対象ポンプと運転条件を対応させる
結果判定の根拠となる仕様・基準と照合

常用電源で行った点検を非常電源で実施したように書かないこと、試験前の圧力を放水時の欄に入れないことが基本です。例外的な方法を用いた場合は、適用条件と実施内容を残します。

3. ヘッドや配管の不良の書き方

記入・判断例(架空のケース)

「2階売場、図面H-24付近、商品棚上の保管物がヘッド周囲へ接近。位置関係と寸法を写真SP-04に記録。適用基準との照合および物品整理を要する。」これは状況を伝える例で、離隔不足の判定値を示すものではありません。

漏水であれば、配管本体・継手・弁・ヘッドのどこかを特定します。錆と水滴だけの写真より、区域と配管系統が分かる資料があると補修に結び付きます。

4. 対象外と未実施を分ける

設備に存在しない機器と、今回試験できなかった機器は意味が違います。機能の有無と点検の実施状況を区別し、所定の凡例に従います。断水できない、排水先を確保できないなどの理由で実施しなかった項目は、正常とせず未実施範囲と理由を残します。

開放型・乾式・予作動式など、方式に固有の項目も確認します。他物件の点検票を雛形にした場合は、不要な設備名や試験条件が残りやすいので注意します。

5. 総括表と復旧記録をそろえる

  1. 各系統の実施結果と点検票を照合する。
  2. 不良のある項目、備考、写真の番号を合わせる。
  3. 総括表の良否と措置内容を確認する。
  4. 試験後の弁、圧力、制御設定、受信表示の復旧記録を確認する。

点検後に補修した場合は、点検時の結果と後日の措置を区別します。「直ったから最初から良」に書き換えるより、いつ何を是正したかが分かる記録が役立ちます。

まとめ

  • 系統番号で水源・ポンプ・区域を結ぶ。
  • 測定値は試験場所と状態をセットで記録する。
  • 対象外、未実施、不良を明確に区別する。

参考資料・確認先

本文・比較表・説明図は消防設備ナビで独自に作成。制度・判定値は下記資料を参照し、確認の順番や記録例は編集上の提案として整理しています。

  1. 消防庁|スプリンクラー設備点検票 ↗
  2. 消防庁|スプリンクラー設備の点検要領 ↗
  3. 消防庁|点検基準・点検要領・点検票 ↗

現場で適用する点検項目・数値・操作方法は、設備の方式と型式に対応する現行の基準・取扱説明書で確認してください。地域の運用は所轄の資料と照合します。

同じ項目の記事

↑