スプリンクラー点検票|系統・試験場所・測定値を整理する
スプリンクラーの帳票では、異なる系統や試験条件の数値を混ぜないことが大切です。水源・ポンプ・区域・末端を同じ系統番号で結び、結果を説明できる記録にします。
- 01設備構成を整理
- 02区域別結果を集める
- 03該当欄へ転記
- 04数値と不良を照合
1. 帳票を開く前に系統を整理
設備方式、水源、加圧送水装置、流水検知装置、警戒区域、補助散水栓などの有無を一覧にします。複数のポンプや水槽がある建物では、どの区域をどの設備が担当するかを明確にします。
点検票のページ番号だけで記入先を覚えると、様式が改正された際に間違いやすくなります。水源、配管、ヘッド、起動装置、総合点検など、項目名で記録を対応させます。
2. 測定記録には場所と状態を入れる
| 記録する情報 | 記入の考え方 |
|---|---|
| 試験点 | 階、区域、試験弁・消火栓の番号 |
| 電源条件 | 実施した常用・非常電源などの条件 |
| 圧力 | どの計器で、どの動作状態を測ったか |
| 運転値 | 対象ポンプと運転条件を対応させる |
| 結果 | 判定の根拠となる仕様・基準と照合 |
常用電源で行った点検を非常電源で実施したように書かないこと、試験前の圧力を放水時の欄に入れないことが基本です。例外的な方法を用いた場合は、適用条件と実施内容を残します。
3. ヘッドや配管の不良の書き方
「2階売場、図面H-24付近、商品棚上の保管物がヘッド周囲へ接近。位置関係と寸法を写真SP-04に記録。適用基準との照合および物品整理を要する。」これは状況を伝える例で、離隔不足の判定値を示すものではありません。
漏水であれば、配管本体・継手・弁・ヘッドのどこかを特定します。錆と水滴だけの写真より、区域と配管系統が分かる資料があると補修に結び付きます。
4. 対象外と未実施を分ける
設備に存在しない機器と、今回試験できなかった機器は意味が違います。機能の有無と点検の実施状況を区別し、所定の凡例に従います。断水できない、排水先を確保できないなどの理由で実施しなかった項目は、正常とせず未実施範囲と理由を残します。
開放型・乾式・予作動式など、方式に固有の項目も確認します。他物件の点検票を雛形にした場合は、不要な設備名や試験条件が残りやすいので注意します。
5. 総括表と復旧記録をそろえる
- 各系統の実施結果と点検票を照合する。
- 不良のある項目、備考、写真の番号を合わせる。
- 総括表の良否と措置内容を確認する。
- 試験後の弁、圧力、制御設定、受信表示の復旧記録を確認する。
点検後に補修した場合は、点検時の結果と後日の措置を区別します。「直ったから最初から良」に書き換えるより、いつ何を是正したかが分かる記録が役立ちます。
まとめ
- 系統番号で水源・ポンプ・区域を結ぶ。
- 測定値は試験場所と状態をセットで記録する。
- 対象外、未実施、不良を明確に区別する。
参考資料・確認先
本文・比較表・説明図は消防設備ナビで独自に作成。制度・判定値は下記資料を参照し、確認の順番や記録例は編集上の提案として整理しています。
現場で適用する点検項目・数値・操作方法は、設備の方式と型式に対応する現行の基準・取扱説明書で確認してください。地域の運用は所轄の資料と照合します。